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私は知らない。(箴言30章)

7月24日
読了時間: 2分

いよいよ30章。


29章までと、声が変わる。



דִּבְרֵי אָגוּר בִּן־יָקֶה הַמַּשָּׂא

(ディブレー・アーグール・ビン・ヤーケ・ハンマッサー)


※ヘブル語は右から読みます。


「マサの人ヤケの子アグルのことば」(箴言30:1)



名を持つ人物が、


ソロモン以外に、初めて現れる。



冒頭、דִּבְרֵי

   (ディブレー)ことば。


   語根は、דָּבָר

       (ダーヴァール)


25章で観察した 神が隠すדָּבָר


30章では、アグルのדָּבָר


けれど、


数行あとに、こう置かれる。


「神のことばאִמְרַת אֱלוֹהַּは、すべて精錬されている。」(5節)

      (イムラト・エロハ)


     語根は、אָמַר(アーマル)。   דבר ではない。



「神のことばדְּבָרָיוに付け足しをしてはならない。」(6節)

     (デヴァーラーヴ)


     ここで、דבר に戻る。


5節は単数。ひとつひとつの、ことば。


6節は複数。まとまりとしての、そのことば。


そして、章の初めは דִּבְרֵי אָגוּר


同じ語、同じかたち。


アグルは、自分のことばを、


神のことばと同じ語で名乗り、


すぐあとに「付け加えるな」と置いた。


アグルの דברי で始まった章が、


すぐに、神の דבריו の前に退く。


「人のことばが、はじめに名乗って、すぐ黙る。」



1章では、

「知恵と訓戒を知り」と、


知ることへ向かう声が響いていた。


30章の声は、そこから始まらない。



「まことに、私は粗野で、人ではない。


  私には人間としての分別がない。」(2節)


「私はまだ知恵も学ばず、


  聖なる方の知識も持っていない。」(3節)



26章は、「自分は知恵がある。」


30章は、「私は知恵がない。」




blogでつぶやきながら、


結論を持たずに、本文に佇むようになってきた。



知識を積み上げる章というより、


「知らない者として、神の語りの前に立つ」


入口になるかもしれないなぁ。


朝の柔らかな光が差し込む窓辺に、白いティーポットとティーカップが静かに置かれた穏やかな情景。神のことばの前に立ち止まり、静かに耳を傾ける時間を表した写真。
「私は知らない。」

 
 
 

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