top of page

🔴 Status: Guest

  • 1ページ
AdobeStock_231875214.jpeg

わが愛する者よ(雅歌1:9)

8月28日
読了時間: 2分

「わが愛する者よ。私はあなたを


 ファラオの戦車の間にいる雌馬になぞらえよう。」


         (新改訳2017)



לְסֻסָתִי בְּרִכְבֵי פַרְעֹה

(レ・スサーティー・ベリフヴェー・ファルオー)

「ファラオの戦車(隊)の中の雌馬に」


דִּמִּיתִיךְ רַעְיָתִי

(ディンミーティーフ・ラヤーティー)

「私はあなたをたとえた、わが愛する女よ。」




彼女はずっと彼を呼んでいた。


そして9節。


今度は、彼女を呼ぶ声が聞こえてきた。


・・・と思った瞬間、


「あなたをファラオの戦車の雌馬になぞらえよう。」


いきなり変!!


雅歌・・やっぱり簡単には歩かせてくれない。(◎_◎;)



まず、本文が言っていることだけを置いてみる。


8節では、「女の中で最も美しい人よ。」


9節では、「ファラオの戦車の間にいる雌馬。」


美しい女性を、雌馬にたとえる。


しかも、ただの雌馬ではない。


ファラオの戦車の、間にいる雌馬。


ここまでが、本文が書いていること。


そして、ここで手が止まる。


・・で、なんでファラオ??


ただの戦車ではなく「ファラオの戦車」。


「羊飼いの戦車」でもなく、「王の戦車」でもなく。


ファラオ。


「ファラオ」と聞くと、出エジプト記14章の景色も浮かんで来る。


イスラエルを追う、ファラオの戦車隊。



強大で、統制された、軍事力そのもののような集団。


その真ん中に、一頭の雌馬。


強いものを出せば出すほど、


一頭の雌馬の存在感が、大きくなる。


・・・そんなことまで、言っているのかなぁ。


ここで、本文の外から、当時の景色を一つだけ借りてみる。


古代エジプトには、戦車隊の中へ雌馬が放たれ、牡馬たちが乱れそうになった、


という記録があるらしい。


もしその景色が9節に響いているなら、


彼女はただ「美しい」のではなく、


そこにいるだけで、戦車隊が平静ではいられなくなる。


……え?


でも、ここから先は、借りものの景色。


雅歌自身は、「なぜファラオなのか」を、説明していないから。


だから、丸をつけるだけにして、置いておく。


そういえば、


4節にも「王」がいた。


1:4「王は私を奥の間に連れて行かれました。」


1:7「あなたはどこで羊を飼うのですか。」


1:9「ファラオの戦車の間にいる雌馬。」


王 → 羊飼いの世界 → ファラオ。


また、大きな力の世界を思わせる語彙が戻ってきた。


これ、前に見つけた


「王だと思ったら、羊を飼っている」


に、もう一枚、景色が重なってくる。


宮廷から野へ出たと思ったら、今度はファラオの戦車隊。


雅歌は、彼をまだ掴ませてくれないだけじゃない。


景色まで、掴ませてくれない。


とりあえず、


ファラオのところに、鉛筆で丸をつける。


ノートパソコンの横に、コーヒーとクッキーが置かれた黒いテーブルを上から見た風景。
ファラオのところに、鉛筆で丸をつける。








 
 
 

コメント


bottom of page