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ぶどう酒は嘲る者?(箴言20章)

6月26日
読了時間: 2分

「ぶどう酒は、嘲る者。強い酒は騒ぎ立てる者。


これにおぼれる者はみな、知恵がない。」


       (箴言20:1)



ぶどう酒が擬人化されて登場する。


8章では知恵が擬人化されるが、


ここではぶどう酒。


箴言らしい立ち上がり。


これは、


お酒が悪いという話なのか?


「禁酒の勧め」なのか?


なぜお酒が擬人化されているのか?



原文を覗いてみる。



יַיִן לֵץ שֵׁכָר הֹמֶה

(ヤイン・レーツ シェーハール・ホーメ)


וְכָל־שֹׁגֶה בּוֹ לֹא יֶחְכָּם

(ヴェホル・ショーゲ・ボー ロー・イェフカーム)


※ヘブル語は右から読みます。



前半に虫眼鏡🔍


יַיִן

(ヤイン)ぶどう酒


לֵץ

 (レーツ)嘲る者


שֵׁכָר

(シェーハール)強い酒、酔わせる飲み物


הֹמֶה

(ホーメ)騒ぎ立てる者、どよめく者、騒々しい者



「ぶどう酒は、人を嘲る者にする。


強い酒は、人を騒ぎ立てる者にする。」


とは書かれていない。



「ぶどう酒は、嘲る者。」で


「強い酒は、騒ぎ立てる者。」


と置かれている。



どうやら、


「お酒を飲むな。」


という


飲酒の是非を語るだけの話ではなさそうだ。



この擬人化で、


本文は何を見せようとしているのだろう。




後半に虫眼鏡🔍


וְכָל

(ヴェホル)そして、すべての、みな


שֹׁגֶה

(ショーゲ)迷う者、道を踏み外す者、さまよう者、おぼれる者

   語根:שׁגה(シャーガ)

   意味:迷う さまよう 道を誤る 惑わされる それる


בּוֹ

(ボー)その中に、それによって、それに


לֹא

(ロー)~ではない


יֶחְכָּם

(イェフカーム)知恵を得る、知恵ある者となる

   語根:חכם(ハーハム)

   意味:賢くなる 知恵を得る 知恵ある者となる



  原文訳「これによって迷わされる者は、みな、知恵がない。」



原文は、「知恵がない者である。」という静的な名詞文ではない。


「知恵のある者とはならない。」


「知恵へ至らない。」


という動きを持っている。


すると、


前半の擬人化も、少し意味深になってくる。




酒は、


人格を持った存在のように描かれ、


それに酔って迷う者は、


知恵へ至らない。



すると、問われるのは、


「お酒を飲むか、飲まないか。」


だけでなく、


「何によって迷わされているのだろうか。」


「何かにおぼれていないだろうか。」


という語りかけが聞こえてくる。



「知恵がない」


と宣言される前に、


今、


何かにおぼれていないだろうか。


と立ち止まる。



人は突然おぼれるのではなく、


少しずつ何かが注がれていく者だから。



ワイングラスに赤ワインが静かに注がれている様子。箴言20章の「ぶどう酒は、嘲る者」という擬人化と、「何かにおぼれていないだろうか」という問いをイメージした写真。
ぶどう酒は、嘲る者。強い酒は、騒ぎ立てる者







 
 
 

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